独立のきっかけ

整備士を5年間経験した後、より専門的な技術を身に付けたいと考え板金塗装工場に異動しました。
板金塗装は30年間続けましたが、収入はいつまでも低いままでした。多くの社員が板金と塗装どちらかを専門にしている中、私は両方できましたが、実力は給与に反映されません。昔は資格手当がありましたが、資格は持っているのが当たり前とのことで、無くなってしまいました。給与を上げる方法は役職に就くしかなく、係長まで上がりましたが、それより上は高齢化により飽和していて未来が見えません。さらに、私は残業をしない主義で、上司に気に入られるような振る舞いも苦手だったため、社内の人間関係に強いストレスを感じていました。
このような会社への不満は以前からあり、15年前にも一度独立を考えてフランチャイズを探したのですが、当時は板金塗装を扱っているところがなかったため断念。しかし、不満のある状況は続いていたので、子供が就職したタイミングでもう一度独立を考え始めました。
トータルリペアを選んだ理由

15年前に独立を検討していた時から車関係のフランチャイズを探していたので、トータルリペアについても知っていました。当時は出張カーリペアがなく、ホイールか自動車内装のリペアでの独立を考えましたが、板金塗装を辞めてしまうのはもったいないと思い諦めました。
もう一度独立を考え始めた時、フランチャイズ比較サイトを見ていて、トータルリペアが出張カーリペアを始めたという記事を発見。新しいプランということに少し不安はありましたが、今までの経験を活かせますし、会社の人間関係に我慢の限界がきていたので、思い切って飛び込むことに決めました。
技術に関して

前職で使っていたのは有機溶剤だったので、水性補修塗料の扱いに最初は違和感がありましたが、すぐに慣れました。水性補修塗料の方が乾かす時間がかかる一方で、色なじみは良いという特徴があります。また、前職では屋内のブースで施工していたので、屋外施工について不安がある中スタートしましたが、実際にやってみると「意外と綺麗にできるものだな」と思いました。
私は板金塗装の経験があったのでより早く軌道に乗せられたと感じていますが、未経験の方でも研修をしっかり受ければ問題ありません。講習は未経験を前提として基礎から教えていただけます。経験者としても、基礎の見直しになりました。また、研修期間の延長や再研修も可能だと聞いているので、安心して挑戦できると思います。
売上について

開業1ヶ月目は月商13万円、2カ月目は67万円、3ヵ月目には100万円を達成し、スケジュールがほとんど埋まって安定してきました。売り上げの伸びを実感するのは、記帳をした時ですね。
というのも、毎日15時頃には施工が終わって家に帰っているので、3ヵ月目以降も全く忙しさを感じていないんです。前職は9時半~18時半が定時で通勤に1時間以上かかっていたので、当時と比べるとかなり時間の余裕ができました。
もっと売上を上げたい気持ちもありますが、このスタイルのまま無理ない範囲で調整して、体に負担をかけず長く続けたいですね。通帳を見ると「体が動くうちは稼げそうだな」と思ってニヤニヤしてしまいます(笑)会社員時代よりもかなり手取りが多くなったので、住宅ローンを完済できそうですし、貯蓄ができる余裕も出てきました。
営業について

出張カーリペアでの独立を検討していた時、板金工場を経営している知人に「需要はあるだろうか?」と相談してみました。すると「需要はたくさんある」と太鼓判を押され、その言葉で迷いがなくなりました。
実際、開業して営業活動をはじめてみると、予想以上の需要の多さを実感しています。挨拶に伺うとたいてい数台のご依頼をいただけますし、中にはその日のうちに発注していただいたこともありました。
とはいえ、私は営業経験がなかったので最初は不安もありました。しかし、本部の方が営業に同行してくださり、現場でのやり取りを間近で学べたことで、安心して提案できるようになりました。さらに、トータルリペアのブランド力が信頼の後押しになり、仕事に繋がりやすくなっていると感じています。
加盟してよかったこと

会社員時代は「居場所がない」と感じていましたが、トータルリペアに独立を後押ししてもらい、自分らしく働ける場所を見つけられました。
1人で独立した知人は軌道に乗るまで10年かかったそうです。私は本部からのサポートを受けて近道できたので、独立して1年もたたないうちに、収入だけではなく身体的にも精神的にも余裕のある生活ができています。
独立を迷っている方へのアドバイス
もしあなたも「独立したい」と考える時があるなら、今の会社を辞めるタイミングかもしれません。経営が安定していて、人間関係が良くて、給与も高いなら、わざわざ独立したいとは考えないはずです。会社に何か不満があって、かつ独立する気があるなら、思い切って行動に移してみてください。
2025年04月17日