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フランチャイズ(FC)のロイヤリティとは
フランチャイズにおけるロイヤリティとは、本部の商標・ブランドやノウハウを提供してもらう対価として、加盟オーナーが本部に毎月支払う料金です。
知名度のある商標・ブランドを利用することで、集客しやすくなります。
さらに、本部が蓄積してきたノウハウを提供してもらうことで、スムーズに経営を軌道に乗せやすくなります。
また、開業後のサポートや研修などが料金内に含まれていることもあります。
ただし本部によっては別料金になっていることもあるので、契約内容をよく確認しましょう。
フランチャイズ(FC)のロイヤリティの種類
フランチャイズにおけるロイヤリティは、金額を決定する方式によって3種類に分けられます。
【ロイヤリティの種類】
- 定額方式
- 売上歩合方式
- 利益分配方式
ここからは、それぞれの種類の特徴を説明します。
種類①定額方式
定額方式とは、毎月支払うロイヤリティの金額が固定されている方式です。
たとえば、10万円と決まっている場合、売上が100万円でも500万円でも本部に支払う金額は同じ10万円です。
ロイヤリティが上がることがないので、売上を増やすほど手元に残る利益も多くなりやすいメリットがあります。
ただし、金額が下がることもないので、金額が高いと経営が軌道に乗る前の売上が少ない時期は支払いが難しくなってしまうかもしれません。
種類②売上歩合方式
売上歩合方式とは、毎月の売上から決まっている割合の金額を支払う方式です。
3つの種類の中でも最も多くのフランチャイズで採用されています。
たとえば、ロイヤリティが売上の10%と決まっている場合、売上が100万円であれば10万円、売上が500万円であれば50万円を本部に支払います。
売上が下がれば支払うロイヤリティも少ないですが、売上が増えれば支払う金額も高くなります。
そのため、決まっている割合が大きいと、頑張って売上を増やしたのになかなか手元に残る利益は増えないという状況になってしまいます。
種類③利益分配方式
利益分配方式とは、毎月の粗利益から決まっている割合の金額を支払う方式です。
この方式は、コンビニエンスストアでよく採用されています。
たとえば、ロイヤリティが粗利の10%と決まっている場合、売上100万円で原価30万円であれば粗利70万円なので、粗利の10%の7万円を本部に支払います。
売上500万円で原価150万円あれば粗利350万円なので、粗利の10%の35万円を本部に支払います。
粗利益とは、売上から原価を引いた金額のことを指します。
そのため、決まっている割合が同じであれば、売上歩合方式よりも利益分配方式の方が支払う金額が少なくなります。
フランチャイズ(FC)のロイヤリティの相場
ここでは、ロイヤリティの相場を方式別と業種別に分けて紹介します。
【方式別ロイヤリティの相場】
- 定額方式の相場:10万円以下
- 売上歩合方式の相場:10%以下
- 利益分配方式の相場:30~70%
【業種別ロイヤリティの相場】
- コンビニエンスストア:売上の30~60%
- 飲食店:売上の3~10%
- 学習塾:売上の10~30%
- ハウスクリーニング・リペア:売上の5~10%
- エステ・マッサージ:売上の3~10%
フランチャイズのロイヤリティは各本部がそれぞれ設定しているので大きな幅があります。
業種別の相場は10%ほどですが、コンビニエンスストアは30~60%とかなり高めです。
フランチャイズ(FC)のロイヤリティとは本部に毎月支払う対価
フランチャイズにおけるロイヤリティとは何か、ご理解いただけたでしょうか。
フランチャイズを比較する際には、ロイヤリティの方式や金額、割合などをしっかりと確認するようにしましょう。
修理・修繕サービスを提供するフランチャイズ「トータルリペア」のロイヤリティは、定額方式で月額4万円/種目毎です。
2種目以上で契約する場合は月会費減額措置もあります。
定額方式の相場は10万円以下なので、かなり安めの値段設定です。
また、定額方式なので売上を増やしてもロイヤリティが増えることもありません。