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フランチャイズ(FC)チェーンとは?仕組み・種類・メリット

  1. 公開日:2022年02月16日
  2. 最終更新日:2023年09月15日

フランチャイズ基礎知識

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世界初のフランチャイズチェーンとされるケンタッキーフライドチキンをはじめ、日本でも1960年代から数多くのフランチャイズ形式の店舗が展開されてきました。
不二家やダスキン、コンビニ、クリーニング店など幅広い分野に広がりを見せています。 

フランチャイズという言葉自体は社会に浸透しています。
しかし、具体的に説明できるという人は少ないのではないでしょうか。 

この記事では、フランチャイズの仕組みや酒類、加盟のメリットまで詳しく解説します。
図も交えて分かりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 

フランチャイズの仕組みとは

社団法人日本フランチャイズチェーン協会による定義では、「フランチャイズチェーン」とは、「フランチャイザー(本部)」と「フランチャイジー(加盟店)」間の契約によって成り立つシステムです。 

英単語でfranchiseとは、「〈人・会社などに〉特権[一手販売権]を与える.」という意味を持ちます。 
その意味の通り、フランチャイザー(本部)がフランチャイジー(加盟店)に対して、経営ノウハウや商標、商品の仕入れ先や商品管理、販促活動のサポートなどを提供。 
それに対してフランチャイジー(加盟店)が、一定の契約料を支払います。 

また、フランチャイズチェーンには、加盟店以外に直営店があります。 
文字通り、本部が直接的な店舗運営を行う店舗です。 
直営店は、本部の社員が直接運営を行い、フランチャイズに参加する新規事業者の研修の場としても使われます。 

フランチャイズと契約料の種類

フランチャイジー(加盟店)がフランチャイザー(本部)に支払う契約料は、加盟時に支払う加盟金と運用しながら支払っていくロイヤリティに分かれます。 
具体的な金額や内容は本部によってさまざまです。 

主なロイヤリティの種類としては、「粗利分配方式」「売上歩合方式」「定額方式」があります。 

粗利分配方式とは、売上から原価を差し引いた粗利に、決められた割合をかけてロイヤリティの金額を算出する方式です。 
粗利が多くなればなるほど、本部に支払うロイヤリティも増えます。 

売上歩合方式は、原価は差し引かず、売上にそのまま決められた割合をかけてロイヤリティの金額を算出します。 
本部によっては、加盟者のモチベーションを上げるために、売上が上がるほど割合が低くなるように設定しています。 

定額方式とは、売上や粗利に関係なく、決められた額をロイヤリティとして支払う方式です。 
売上がどれだけ大きくなろうとも金額が変わらないので大きな利益を得られます。 
ただし、設定されている金額によっては、売上が出ない間は大きな負担になってしまいます。 

フランチャイズとのれん分けの違いとは

フランチャイズチェーンと昔からある「のれん分け」では、開業に必要な条件と独立後の関係性が異なります。 

のれん分けの場合、長期間にわたる本家での修業と信頼関係の構築が必要となり、独立後の契約はありません。 
一方、フランチャイズは、ノウハウのない人でも事業が開始でき、契約後も本部のサポートを受けることができます。 

フランチャイズの種類

フランチャイズシステムの種類は、大きく分けて3つに分けられます。 
ここではそれぞれの種類の概要と特徴を紹介します。 

種類①フォーマット型

フォーマット型とは、本部によってノウハウ・システムが確立され、加盟店はマニュアルに沿って運用をしていくタイプのフランチャイズです。 
3種類の中でも自由度が高く、日本では最も一般的になっています。 

加盟店は、商品やサービスに関する知識だけでなく、経営やマーケティング、人材育成まで多岐にわたる知識を提供してもらえます。 

種類②ターンキー型

ターンキー型とは、本部によって店舗が用意されており、名前の通り鍵だけ受け取ればすぐに開業ができるタイプのフランチャイズです。 
コンビニ業界でよく採用されています。 

自分で物件の選定や内装工事の手配を行う必要がないので、開業までスムーズで資金も抑えられます。 
また、本部のブランドを活かした集客がしやすいメリットもあります。 

一方、本部からの影響が大きく、自分自身の意向を反映しにくい点はデメリットです。 

種類③コンバージョン型

コンバージョン型とは、既に営業している事業と同業の本部に、商標やノウハウを提供してもらうタイプのフランチャイズです。 

今まで使っていた設備や蓄積した経験・知識をもとに、本部のブランド力や独自ノウハウも活用することで、さらなる売上拡大を狙うことができます。 

ただし、それまでのように完全に自分の意向通りに経営することはできず、本部の意向に沿った経営をする必要があります。 

フランチャイズに加盟するメリットとは

以上、フランチャイズチェーンの仕組みについて解説してきました。 
では独立する際にフランチャイズへの加盟を選択すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。 

メリット①未経験からでも参入しやすい

フランチャイズに加盟するメリットとしてまず挙げられるのが、ノウハウや業界知識が乏しくても本部から提供してもらえるという点です。 
本部は業界でのビジネスノウハウを確立しているので、ゼロからのスタートに比べ、失敗のリスクが下げられます。 

たとえば、本部が仕入先を確保してくれているので、商品の供給などで悩むことがありません。 

また、営業が未経験であっても、マーケティングや販促についてアドバイスを受けられます。 
独立すると孤立しがちですが、本部とは開業後も関係性が続き、サポートを受けることが可能です。

メリット②融資を受けやすくなる

ゼロからの開業と比較して、フランチャイズに加盟したほうが金融機関からの融資を受けやすくなり、開業資金の負担を抑えられる傾向があります。 

なぜなら、フランチャイズへの加盟自体がひとつの社会的な保証とみなされるからです。 
また、本部からの情報提供により、開業資金の目処が立てやすくなります。 
さらに、本部によっては開業資金を調達するためのサポートを提供していることもあります。

メリット③経営が安定しやすい

フランチャイズに加盟すると、ゼロからの起業よりも早く経営を軌道に乗せやすいというメリットがあります。 

なぜなら、フランチャイズの知名度を利用できるため、新規顧客の獲得がしやすいからです。 
さらに、本部が確立したビジネスノウハウノウハウを活用できるので、早期に結果を出しやすくなります。

メリット④個人事業主になれる

フランチャイズに加盟すれば、ゼロからの起業よりもリスクが少なく、個人事業主としての人生を手に入れられるというメリットがあります。 

フランチャイズに加盟しても、サラリーマンとは大きく変わらないように思えるかもしれません。 
しかし、フランチャイズオーナーも個人事業主なので、雇用されて働くのとはまったく違います。 
労働時間もペースもすべて自分で決められ、大幅な収入アップも目指せます。 

また、はじめは本部から教えてもらったとおりに進めたほうが経営を軌道に乗せやすいですが、慣れれば契約の範囲内で独自色を出すことも可能です。

ランチャイズとは、契約料を払ってノウハウや商標を提供してもらうシステム

フランチャイズとは、加盟店が本部に契約料を支払い、ノウハウや商標、サポートなどを提供してもらうシステムです。 
ゼロからの独立と比べると、フランチャイズに加盟したほうが負担やリスクが少なく個人事業主としての生活を手に入れられます。 

とはいえ、フランチャイズといってもいろいろな種類があり、本部によって商材も契約形態も異なります。 
フランチャイズ加盟を検討してみようと思われた方は、ぜひ儲かるフランチャイズ本部の選び方もチェックしてみてください。 

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この記事を書いた人

編集部 河田
編集部の河田です。書籍編集とウェブメディアの編集・執筆の経験を経て、現在は「独立成功のレシピ」のコンテンツ編集・執筆を担当させていただいています。現会社員かつ独立未経験者の目線で、自分が独立するなら知っておきたいと思う情報を発信していきます。よろしくお願いします。