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板金塗装の年収の実態とは?平均と高収入を得る方法5選

  1. 公開日:2025年06月30日
  2. 最終更新日:2025年06月30日

仕事のお悩み解決

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板金塗装の仕事を続けているものの、「年収が思うように伸びない」「将来に不安がある」と感じている方は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、板金塗装業界の平均年収と、年収を上げるために実践できる5つの方法をご紹介します。

また、実際に板金塗装の仕事で低収入から脱却し、高年収を実現した成功事例も取り上げています。

 

板金塗装の仕事をしていて感じる将来の不安を払拭し、収入アップを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

板金塗装の平均年収


厚生労働省の調査によると、板金塗装の平均年収は約428万円です。
板金塗装の仕事は、車両の傷を美しく修復するための高度な技術と専門知識が求められる職種であり、全体としては比較的安定した収入が見込めます。

ただし、勤務先の規模や地域、経験の有無などによって大きく差が出るのが現実です。
働き方や環境によっては収入に伸び悩むケースも少なくありません。

会社規模や年代、地域、経験の有無などに着目して、年収の傾向を詳しく見ていきましょう。

参考:厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査

会社規模別の平均年収

板金塗装業の年収は、勤務する企業の規模によって大きく異なります。

企業規模によってどれほど差が開くのかというと、従業員が10〜99人の中小企業では平均年収が約430万円、100〜999人規模の企業では約399万円、1,000人以上の大企業では548万円というデータがあります。

これは、規模の大きな企業ほど取引先が多く、安定した受注や仕事量が見込めるため、収益もしっかり確保しやすくなるからです。
さらに、設備投資や業務の効率化の体制が整っている企業が多く、年収にも反映されやすくなっています。

出典:求人ボックス『板金塗装の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

年代別の平均年収

板金塗装業界では、年齢とともに技術力が高まり、年収も上昇していく傾向があります。

厚生労働省の運営する職業情報提供サイトによると、20代前半では平均年収が353万円と低めですが、30代に入ると500~550万円、40代では600万円前後まで上昇します。
その後は同じ水準で安定し、定年を迎えると年収も下降していきます。

若いうちは現場経験を重ねてスキルを磨く時期ですが、30代以降は作業の精度や効率が評価され、収入アップにつながりやすくなります。
ただし、現場作業が中心の職場では昇進のポジションに限りがあり、40代以降は収入が横ばいになるケースもあります。

参考:厚生労働省『職業情報提供サイト job tag

地域別の平均年収

板金塗装業の年収は、地域によっても差があります。

Indeedのデータによると、東京都で働く板金塗装工の平均年収は約442万円とされており、全国平均の約428万円を上回る水準です。
この背景には、都市部ほど高単価な案件や大手企業での雇用が多いことが考えられます。

一方で、地方ではこうした条件が揃っていないことも多く、企業規模や修理単

価、人件費などの違いにより、都市部に比べて年収が低くなる傾向にあります。
北海道で働く板金塗装工の平均年収は約402万円、福岡県は約395万円です。

ただし、地方で働く場合は生活費を抑えやすいというメリットもあるため、「年収」だけでなく「可処分所得」や「働き方の自由度」なども踏まえて、自分に合った環境を選ぶことが大切です。

参考:Indeed『板金・塗装の平均給与(東京都)

経験者・未経験者の平均年収

板金塗装業の年収は、経験の有無によっても変化します。
基礎を身につける期間を経て、資格の取得や技術の向上とともに年収も上がっていきます。

未経験で板金塗装の仕事を始める場合、初任給は23万円(年収約322万円)程度です。
1~2年で板金塗装の基本的な作業をこなせるようになれば給与は26万円前後(年収約362万円)に、5年目には約30万円(年収約420万円)となるケースもあります。
※年収はボーナスを2か月分として計算しています。

豊富な経験を積んだ職人は、指導やマネジメントも担い、管理職に昇進すれば年収600万円以上も目指せます。

参考:厚生労働省『職業情報提供サイト job tag

板金塗装は他の職業と比べて年収が低い?


板金塗装の仕事を続けている中で、「ほかの仕事をしている友人と比べて年収が低い」と感じている方も多いのではないでしょうか。

国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によると、会社員全体の平均年収は約458万円。
これと比較すると、板金塗装の平均年収は約428万円と、約30万円ほど低いことになります。

板金塗装の年収が全国平均よりも低い原因は、板金業界全体の構造にありますが、年収アップを目指す方法もあります。

参考:国税庁ホームページ『1 平均給与

板金塗装の仕事で平均より年収を上げる方法5選

ここでは、板金塗装業界で働く方々の年収アップにつながる具体的な5つの方法をご紹介します。

方法①昇進・昇格に繋がりやすい資格を取得する

板金塗装業界では、資格取得が年収に直結するケースが多くあります。
例えば、以下のような資格を複数取得することで、昇進・昇格に繋がりやすくなったり資格手当が得られるようになるため、50万円の年収アップも目指せます。

【自動車整備士資格(1級・2級・3級)】
・昇進・昇格の必須要件となることが多い
・お客様からの信頼度が大幅に向上

【塗装技能士(1級・2級)】
・塗装技術の国家資格として高く評価される
・高単価案件への参画機会が増加
・指導者としてのポジション獲得に有利

【危険物取扱者乙種第4類】
・塗料や溶剤の取り扱いに必要な資格
・作業場での責任者として重要な立場に就ける

方法②関連スキルを身に付ける

板金塗装の基本技術に加えて、関連する技術を習得することで、単価の高い仕事を受注できるようになります。
その結果、年収にプラスの影響を与える可能性があります。

例えば、以下のような関連スキルが挙げられます。

【カーラッピング技術】
・近年需要が急増している分野
・1台あたり約15万円~50万円の高単価案件が多い
・板金塗装との組み合わせで差別化を図れる

【ヘッドライト・テールライト修復】
・専門性が高く、競合が少ない分野
・1件あたりの利益率が高い
・リピート率が高く、安定収入につながる

【内装修理・クリーニング】
・作業時間が短く、効率的に収益を上げられる
・女性顧客からの依頼が多く、口コミ効果が期待できる
・材料費が安く、利益率が高い

【 エアロパーツ取り付け・修理】
・カスタムカー市場での需要が安定
・1台あたり10万~30万円の高単価案件が多い
・技術力次第で年収200万円以上のアップも可能

方法③キャリアアップを目指す

ほかの業界と同じように板金塗装業界でもキャリアアップによって年収を大幅に上げることが可能です。
まずは、どういった方向性でキャリアアップしたいのか、キャリアパスを明確にしましょう。

【工場長・現場責任者】
・責任は重くなるが、安定した高収入を確保できる
・部下の指導・育成スキルが重要

【品質管理責任者】 
・大手企業での需要が高い
・ISO認証取得企業では特に重宝される

【 技術指導者・インストラクター】
・専門学校や研修機関での講師業務
・本業と兼業することで年収100万円以上の副収入も目指せる

キャリアアップを目指す場合は、技術力だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント能力の向上も重要になります。

方法④板金塗装に関連する副業をはじめる

本業の板金塗装に加えて、関連する副業を展開することで、リスクを分散しながら収入を増やすことができます。
例えば、以下のような副業が挙げられます。

【板金塗装のオンライン技術指導・コンサルティング】
・動画配信プラットフォームでの技術指導
・個人事業主向けの開業コンサルティング
・月額数万円の安定収入を確保

【中古車売買・仕入れ代行】
・板金塗装の知識を活かした車両査定
・修理後の転売で利益アップ
・人脈を活かした仕入れルート開拓が可能

【カー用品・工具の販売】
・専門知識を活かて商品をセレクト
・ネット販売も可能
・在庫リスクの少ないドロップシッピングも選択肢の1つ

方法⑤板金塗装業で独立する

これまでご紹介した4つの方法は、従来の雇用形態の中で年収アップを目指す手法でした。
しかし、「もっと自分のペースで働きたい」「収入の上限を自分で決めたい」「家族との時間を大切にしながら稼ぎたい」という思いをお持ちの方には、独立という選択肢もあります。
一定の実務経験と信頼を積んだ後、自身の工場を立ち上げることで、収入を増やすことが可能です。

とはいえ、板金塗装で独立を目指す場合は、あらかじめ知っておきたいポイントもあります。
まず、作業に必要な設備や工具をそろえるには、数千万円の初期費用がかかります。
また、独立後は板金塗装の仕事だけでなく、集客や経営など、多方面に気を配る必要が出てきます。

そこで、初期費用を抑え、集客や経営のサポートが受けられる、新しい選択肢が登場しています。
それは、フランチャイズに加盟して”出張カーリペア”ビジネスで独立をするという方法です。

出張カーリペアで独立する板金塗装経験者が続々!

ここでは、トータルリペアFCが展開する「出張カーリペア」についての紹介や、実際に独立した方々の体験談をお伝えします。

出張カーリペアとは

出張カーリペアとは、お客様のもとを訪問して、車の小さなキズや塗装の劣化を板金塗装で補修するサービスです。
一般的な板金塗装との違いは4つあります。

【出張施工】
従来の板金塗装では、工場に車両を運び込んでからの作業になるため、納期も1〜2週間以上と長くなりがちです。

一方、出張カーリペアは、施工者が顧客のもとに直接出向き、その場で補修から引き渡しまで行えるのが特徴です。
環境や人体に配慮した水性補修塗料と組み立て式ブースの採用によって、出張施工が実現されました。

現場で作業が完結するため、スピーディーで手間がかからない点が、お客様に高く評価されています。

【メインのお客様は中古車販売店】
クオリティよりもスピードを重視したいという場合は出張カーリペア、クオリティの方を重視したい場合は板金工場と、メインのお客様の要望にも違いがあります。
出張カーリペアの主な依頼主は中古車販売店です。
展示車を短期間できれいに整えたいというニーズが高く、常に中古車を仕入れて修理して販売するというサイクルが回るため、需要が安定しています。

【時間単価が高め】
出張カーリペアでは、屋外施工で対応可能な小傷をメインターゲットにしています。
そのため回転率が高く、時間単価が高くなりやすいという点も、一般的な板金塗装との大きな違いの1つです。
需要も時間単価も高いため、年収1,400万円も目指せます。
※売上を保証するものではありません

【案件紹介あり】
フランチャイズ本部が大手中古車販売店と提携しているため、開業してすぐ案件紹介を受けることができ、早期収益化しやすい仕組みになっています。
お客様からのご要望が多く、人手が足りない状況のため、経験者であれば開業3ヵ月以内に月商100万円を現実的に目指せます。
※売上を保証するものではありません
実際に、開業1ヶ月目から100万円近くの売上をあげているような事例もあります。


⇒出張カーリペアのビジネスモデルやサポート内容に関する詳細はこちら

独立して収入も生活も変わった!出張カーリペアで活躍するオーナーの声

ここでは、板金塗装の現場経験を活かし、出張型カーリペアで独立をした方々のリアルな成功事例を紹介します。


【菅野オーナーの事例(2024年6月・埼玉県開業)】

前職の自動車板金工の現場で働いてたころは年収400万円くらいでした。その後転職して収入は上がりましたが、忙しくて家族と過ごす時間もほとんどなかったんです。
独立してからは、3ヵ月目で月商140万円超えも達成できて、生活に余裕が出ました。さらに、家族との時間も増えて、心にもゆとりができましたね。


【浅川オーナーの事例(2024年9月・神奈川県開業)】

30年以上板金塗装をやってきて、正直、年収はほとんど変わりませんでした。
ところが、出張カーリペアで独立すると、3ヶ月目には月商100万円を超えました。家のローンの返済も目処が立って、将来に対する不安が減りました。しかも、毎日15時には仕事を終えているので、長く続けられそうです。



【岸オーナーの事例(2024年11月・神奈川県開業)】


飲食業や営業職を経験したのちに板金塗装の道へ進んだものの、以前は年収300万円くらい。好きな仕事なのに将来が見えなくて…。
でもトータルリペアに加盟したら、開業1ヶ月で月商99万円を達成!生活の自由度が上がり、夢も広がっています。


【寺坂オーナーの事例(2025年開業・岡山県)】


前職は自動車メーカーで板金工をしてて、年収は470万円くらいでした。子どもの進学を考えるとこのままで大丈夫なのか不安になって、思い切って独立を決めました。
開業3ヶ月で月商110万円を達成し、正直自分でも驚いています!これまでの板金塗装の経験を活かしてこんなに稼げるようになるとは思っていませんでした。働く時間の調整もできるので、家族との関係も良くなりました。

板金塗装の年収は約428万円と全国平均より低め!出張カーリペアで独立したら”収入も暮らしも”変わるかも?


板金塗装の平均年収は約428万円で、会社員全体の平均年収(約458万円)と比べると約30万円ほど低い水準にあります。
「頑張って働いてもなかなか収入が増えない」と感じている方も多いかもしれませんが、実は収入を上げるための方法はたくさんあります。
方法の1つとして、出張カーリペアで独立をすれば、板金塗装の技術を活かしながら収益を自分でコントロールすることが可能です。
実際に、開業から数カ月で月商100万円を超えた事例もあり、年収1,400万円以上を目指すことも夢ではありません。
 
「現状を変えたい」「もっと自由に、もっと稼げる働き方がしたい」そう思った今が、新しい一歩を踏み出すチャンスです。
板金塗装の経験を活かした新たな働き方として、トータルリペアの出張カーリペアを選択肢のひとつに加えてみませんか?


⇒出張カーリペアの詳細はこちら

この記事を書いた人

編集部 河田
編集部の河田です。書籍編集とウェブメディアの編集・執筆の経験を経て、現在は「独立成功のレシピ」のコンテンツ編集・執筆を担当させていただいています。現会社員かつ独立未経験者の目線で、自分が独立するなら知っておきたいと思う情報を発信していきます。よろしくお願いします。