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板金塗装の仕事がきつい7つの理由と辛い時の対処法5選

  1. 公開日:2025年06月26日
  2. 最終更新日:2025年06月26日

仕事のお悩み解決

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「板金塗装の仕事はきつい」と感じている方は多いのではないでしょうか。
板金塗装の仕事は、手に職がつく安定した仕事である一方で、さまざまな理由から「きつい」と感じる人が多い職種でもあります。

しかし、同じ板金塗装の仕事でも、働き方を変えることで、負担を軽減しながら続けることも可能です。

この記事ではまず、「板金塗装の仕事はきつい」といわれる理由を7つに分けて整理します。
次に、仕事がきついと感じたときの対処法についてもご紹介します。

自分の悩みと照らし合わせながら読み進めて、実行できそうな対処法を見つけ、今後もっと快適に働くための参考にしてみてください。

板金塗装の仕事がきつい7つの理由

ここでは、板金塗装の仕事がきついと言われる具体的な理由を7つ解説していきます。

きつい理由①給与が低い

厚生労働省の賃金構造基本統計調査から板金従事者の平均年収を計算すると、板金塗装の仕事に従事する方の平均年収は約428万円であり、月給に換算するとおおよそ35万円です。

参考:厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査

国税庁によると日本の平均年収は約460万円であり、板金塗装業の平均年収と約32万円の差があります。

板金塗装業に従事している方は男性が多いため、日本の男性の平均年収569万円と比較してみると、約109万円も低いことが分かります。

参考:国税庁『令和5年分 民間給与実態統計調査

さらに、板金塗装業の仕事は、資格を取得し経験を積んでも給料の伸び幅が限定的で、劇的な収入アップにつながりにくいことも「きつい」と感じる理由の一つになっています。

きつい理由②技術習得に何年もかかる

板金塗装は、自動車などの外装を修復・再生する高度な作業です。

十分な技術を身につけるまでには数年単位の実務経験が必要となります。
30年以上板金塗装の仕事を続けてきた方によると、一人前になるには「板金10年、塗装10年」の経験が必要ともいわれるそうです。

さらに、職場の教育体制や先輩からの指導の仕方によっても上達の速さに差が生じるほか、手先の器用さや塗装のセンスも求められます。

板金塗装の仕事をはじめたばかりの方にとっては、先が見えず、長い道のりを「きつい」と感じてしまうこともあるでしょう。

きつい理由③塗料の匂いが強い

板金塗装の現場で使われる塗料には、シンナーなどの有機化合物(VOC)が含まれています。

VOCには特有の臭気を持つものが多く、中には強い刺激臭を発するものもあり、慣れるまでは匂いがきついと感じる人も少なくありません。

作業中はマスクや換気設備を使って匂い対策を行いますが、それでも気分が悪くなることがあるため、匂いに敏感な人には大きな負担となります。

さらに、VOCは揮発性が高く、常温でも空気中に拡散しやすい性質があります。

環境省や自治体によると、VOCの一部には、目や鼻への刺激、頭痛・めまいなどの体調不良を引き起こすおそれがあるとされています(参考:東京都環境局『身の回りにあるVOC製品』)。

また、長期的な曝露については、肝臓や腎臓への影響、発がん性が懸念される物質も含まれているという報告もあります(参考:尾北環境分析株式会社『【分析項目解説!】水質汚濁防止法のVOCとは?対象物質と規制の概要についてご紹介!』)。

そのため、塗装作業においては、十分な換気と防護対策を講じることが重要です。

きつい理由④汚れやすい

板金塗装の作業現場では、作業中に発生する粉塵や塗料の飛散、油汚れなどにより、衣服や体が汚れるのは日常茶飯事です。

作業着の洗濯に手間や時間がかかることもあり、接客時や家庭内など、清潔さを求められる場面との両立が難しく感じることもあります。

このような日々の小さなストレスが積み重なって「板金塗装ってきついな」と感じる人も少なくありません。

きつい理由⑤体力が必要

板金塗装の仕事は、長時間の立ち作業や重い部品の運搬など、体力的に負担の大きい業務が多く、「きつい」と感じる人もいます。

さらに、春や秋などの繁忙期には残業も増える傾向にあります。

体への負担が大きいため、腰痛や肩こりなどの不調を訴える人も多くみられます。

きつい理由⑥人手不足

慢性的な人手不足が続いている板金塗装業界では、少人数で多くの仕事を回さなければならないことも多々あります。

その結果、ベテランに業務が集中したり、休みが取りづらくなったりと、働く人への負担が増大しています。

「人が足りないせいで忙しい」という状況が続くと、肉体的にも精神的にもきついと感じやすくなるでしょう。

きつい理由⑦高齢化

職場にもよりますが、板金塗装業界には年功序列や「仕事は見て覚えろ」のような昔ながらの考え方が根付いています。

厳しい上下関係のもとでは自由な意見が言いにくく、若手がきついと感じてしまうことも少なくありません。

このような環境が、離職の要因となる場合もあります。

板金塗装の仕事はきついのに選ぶ人がいるのはなぜ?

ここまで紹介してきたように、板金塗装の仕事は色々な理由からきついと言われています。

それでもこの仕事を選ぶ人、続ける人がいるのはなぜでしょうか?

ここでは、板金塗装業に従事する人たちが、どのような思いや目的を持って選んでいるのかを解説していきます。

魅力①手に職を付けられる

板金塗装の仕事は、最初は覚えることが多く作業自体もきついと感じるかもしれませんが、経験を積めば一生モノのスキルが身につきます。

習得した技術・ノウハウは他業種でも重宝されるため、転職や独立、副業など、幅広い働き方に活かせます。

そのため、「きついけれど続ける価値がある」と感じている人も多いのです。

魅力②人手不足で就職先の選択肢が多い

きつい仕事である一方で、「仕事が見つけやすい」「安定して働ける」という安心感があるのも、この業界を選ぶ理由のひとつでしょう。

業界全体で人材が不足していることから、未経験者を受け入れる現場も少なくありません。やる気があれば歓迎される環境が整っている点も、板金塗装の魅力です。

魅力③やりがいが感じられやすい

傷ついた車をピカピカの状態に仕上げる板金塗装の仕事には、目に見える達成感があります。

自分の技術の成果を実感しやすい仕事といえるでしょう。

とくに車好きの人にとっては、たとえ自分の車でなくても、車に触れている時間そのものが楽しく、日々の作業にやりがいを感じやすい傾向があります。

また、直接お客様から感謝の言葉をもらえる機会があると、「誰かの役に立てた」という満足感が、仕事を続ける大きな原動力になります。

板金塗装の仕事がきつくて辛い時の対処法

ここでは、「板金塗装の仕事がきつくて辛い」と感じている方に向けて、対処法を5つご紹介します。

対処法①“きつい修業期間”をいち早く終わらせる

板金塗装は、職人技を磨く仕事です。

最初のうちは、「覚えることが多すぎてきつい…」と感じるかもしれません。

その“きつさ”こそが後の自分を助けてくれます。

きつい仕事をやればやるほど腕が上がり、作業効率も仕上がりも目に見えて良くなっていき、きついと感じずに仕事をこなせるほどの技術力が身についていきます。

ただし、きついと感じながら技術を磨く期間を短縮することは可能です。

例えば、「なぜその手順が必要なのか?」を考えながら作業を見るだけでも、理解の深まり方が変わってきます。

先輩の技を“見る・考える・真似る”——このサイクルを日々意識することで、自然と自分の中に技術が積み重なっていきます。

対処法②「“できない”は未来の可能性」と考えてみる

「うまくできない」「ミスして怒られた」

そんな日が続くと、心が折れそうになる時もありますよね。

しかし、あるひとつの考え方を持つことで、心が楽になるかもしれません。

それは、「今はできないだけ」という考え方です。

経験がものをいう板金塗装の仕事では、できることは少しずつ着実に増えていきます。

今すぐ完璧を目指すのではなく、今の自分にできる最善を尽くすことにフォーカスすれば、プレッシャーが和らぎ「仕事がきつい」という気持ちも薄くなっていきます。

対処法③仕事内容ではなく、働く環境を見直す

「板金塗装=きつい仕事」と感じている人の中には、仕事内容よりも“職場環境”に問題を抱えているケースが多くあります。

例えば、無理な残業、理不尽な人間関係、教育なしの放任主義…。

それらが原因で疲弊しているなら、働く場所を変えるだけで一気に状況が好転することもあります。

業界内には、待遇や人間関係が良く、育成に力を入れている会社も少なくありません。

「ここではないどこか」を探すことは、決して逃げではなく、前向きな戦略です。

対処法④独立という“自由と責任ある働き方”を選ぶ

ある程度の経験を積んだ後、板金塗装職人として独立するという選択肢もあります。

時間の使い方や仕事内容、報酬もすべて自分で決められる働き方は、まさに理想のライフスタイルかもしれません。

ただし、独立にはリスクや困難も伴います。

初期費用の準備をして、顧客を獲得し、経営の知識も身に付け、“職人”から“経営者”へと視点を切り替える覚悟が必要です。

それでも、「この仕事が好き」「もっと自分らしく働きたい」と思うなら、挑戦する価値は十分あります。

対処法⑤視野を広げ、職種を変えることを考えてみる

「こんなにきつい仕事、もう限界だ…」

そう思ったときは、職種を変えるのも選択肢の1つです。

板金塗装の経験は、ただの“作業スキル”ではありません。

提案力や現場感覚といったスキルは、営業やフロント業務にも応用可能です。

同じ会社での異動や、業界内での別職種への転職など、自分の経験を活かしながら新しいキャリアを築く道もあります。

ひとつの道に縛られず、自分に合った場所を探す柔軟さが、長く働くための鍵になるはずです。

出張カーリペアなら、きついと感じず板金塗装の仕事を続けられるかも!?

板金塗装の仕事は好きだけど、今の働き方がきついという方には、トータルリペアFCが展開する「出張カーリペア」ビジネスでの独立がおすすめです。

ここでは、板金塗装の経験を活かしながら柔軟な働き方ができる「出張カーリペア」を紹介します。

板金工場を始めるより開業費用が抑えられる

出張カーリペアはその名の通り、出張型のサービスなので、工場が必要ありません。

設備や店舗にかかる初期費用を抑えられるため、自己資金100万円程度からスタートできます。

「板金工場をはじめるための数千万円の資金を用意できない」
という理由で独立を諦めていた方にピッタリなビジネスです。

大幅な収入アップが目指せる

出張カーリペアは固定費が少ないため利益率が高く、さらに需要が高いため、大幅な収入アップが目指せます。

トータルリペア本部が大手中古車販売店と提携しており、案件紹介もたくさんしてもらえるため、技術さえあれば開業から短期間での収益化が目指せます。

実際に、独立してすぐに会社員時代よりも収入が増えたという声もあります。

 

【実績を一部紹介】
・開業3カ月目で月商144万円達成(菅野 竜司さん・板金塗装経験:約8年・埼玉県・37歳・2024年7月開業)
・開業3ヵ月目で月商100万円達成(浅川 正史さん・板金塗装経験:約30年・神奈川県・54歳・2024年10月開業)
・開業1ヶ月目で月商99万円達成(岸 佑真さん・板金塗装経験:約3年・愛知県・24歳・2024年12月開業)
・開業3ヶ月目で月商110万円達成(寺坂 省さん・板金塗装経験:約10年・岡山県・31歳・2025年3月開業)


「今の職場では頑張っても収入が増えない」
「板金塗装の仕事は好きなのに、生活がきつい」
と感じている方にとっては、大きなチャンスとなるでしょう。


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技術習得は最短26日~可能

長期間の下積みが「きつい」と感じている人にも、出張カーリペアが合っているかもしれません。

一般的な板金塗装とは異なり、出張カーリペアはあくまで出張先での軽度な板金塗装を前提としているので、未経験からでも最短26日の短期講習で技術を身に付けられます。

特に、板金塗装業での経験があるなら、よりスムーズに技術を習得でき、現場ですぐに活躍できます。

水性補修塗料をメインで使うから匂いがきつくない

トータルリペアの出張カーリペアでは、出張先で作業を行うため、環境や健康に配慮した匂いの少ない水性補修塗料をメインに使用します。

匂いがきつい従来の溶剤系塗料を使用する一般的な板金塗装よりも作業者の負担も少なくなります。

経験者だからこそ、塗料の種類が変わるのが不安に感じられるかもしれませんが、実際に講習を受けた経験者の方は「それほど大きな違いはない」「むしろ色が馴染みやすい」とおっしゃっています。


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スケジュールは自分で調整可能

出張カーリペアで独立をすれば、仕事の量や時間配分を自分で決められるため、1人でも無理なく働けます。

「板金塗装業は体力的にきつい」と感じている人でも、長く続けられる環境を整えることができます。

実際に、板金工場で約30年経験を積まれた浅川オーナーは、開業3ヵ月目には年商100万円を達成しながらも、毎日15時頃には仕事を終えて帰宅されているそうです。

1人開業できるから人間関係のストレス減

出張カーリペアで独立をすれば、上下関係や煩わしい人間関係に悩まされることが少なくなる点も、大きなメリットです。

実際にほとんどの方が1人で開業されています。

職場内の人間関係で精神的にきつい思いをしてきた方にとって、自分1人で黙々と仕事に取り組める環境は理想的といえるでしょう。


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板金塗装業は「続けやすい仕事」に変えられる

この記事でご紹介してきたように、さまざまな理由から板金塗装の仕事をきついと感じる場面は少なくありません。

しかし、職場環境や自身の考え方、働き方を見直すことで、「きつい」だけの仕事ではなく、無理なく続けやすい仕事へと変えていくことは可能です。

また、経験を積んでスキルを高めれば、キャリアアップや独立といった選択肢も視野に入ってくるでしょう。

「板金塗装の仕事がきつい」と感じている方は、出張カーリペアのような新たな働き方も、一つの可能性として検討してみてください。


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この記事を書いた人

編集部 河田
編集部の河田です。書籍編集とウェブメディアの編集・執筆の経験を経て、現在は「独立成功のレシピ」のコンテンツ編集・執筆を担当させていただいています。現会社員かつ独立未経験者の目線で、自分が独立するなら知っておきたいと思う情報を発信していきます。よろしくお願いします。