目次
自動車整備士の平均年収
自動車整備士の平均年収は約417万円です。
参考:日本自動車整備振興会連合会「令和5年度 自動車特定整備業実態調査」
しかし、実際の年収は様々な要因によって大きく変わります。
たとえば、勤務先の状況や雇用形態、経験年数、役職の有無によっても収入に差が出ます。
また、都市部や地方といった地域による経済格差や需要の違いも、年収に影響を及ぼす要素の一つです。
ここからは、それぞれの条件の違いが、どのように収入に反映されているのか見ていきましょう。
会社規模別の平均年収
大手ディーラーの自動車整備士として働く場合の平均年収は約490万円、中小企業や個人経営の整備工場で働く場合の平均年収は約380万〜400万円です。
他の業種と同じく、会社の規模が大きいほど給与水準が高くなる傾向にあります。
大企業ではボーナスや福利厚生が充実していることも、年収が上がる要因です。
参考:社団法人日本自動車整備振興会連合会「令和5年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について」
雇用形態別の平均年収
自動車整備士の年収は、雇用形態によって大きく異なります。
正社員として働く場合、ボーナスや昇給のチャンスがあるため、年収が高くなる傾向があります。
安定した収入を得やすいだけでなく、長期的なキャリアを築きやすい点が正社員のメリットです。
一方、パートやアルバイト、派遣社員として働く場合は主に時給制となるため、正社員と比べて収入が低くなることが多いです。
実際の求人データによると、アルバイトの平均時給は約1,073円、派遣社員の平均時給は約1,517円です。
仮に1日8時間、月20日働いた場合、アルバイトの年収は約206万円、派遣社員の年収は約290万円になります。
参考:求人ボックス給料ナビ「自動車整備士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
年代別の平均年収
自動車整備士の年収は、経験を積むほどに上昇します。
まだスキルや経験が少ない20代の若手整備士の平均年収は約350万円、技術が評価されてくる30代は約400万~450万円、40代になると約450万~500万円、最も高い50代前半は約510万円です。
40代以降は管理職に就く機会が増え、それに伴い手当がつくことが、収入が高くなる要因といえます。
参考:自動車整備技術の高度化検討会「令和5年3月 自動車整備の高度化に対応する人材確保の対策 【中間取りまとめ】」
定年後の平均年収
65歳以上の自動車整備士の平均年収は300万円代前半で推移しています。
定年後も自動車整備士として働き続ける場合、契約社員や嘱託社員としての勤務形態が一般的です。
定年前に比べて収入は下がることが多いものの、スキルや経験を活かして働けるため、安定した収入を得られます。
参考:自動車整備技術の高度化検討会「令和5年3月 自動車整備の高度化に対応する人材確保の対策 【中間取りまとめ】」
役職別の平均年収
役職別の年収は、主任やリーダーで約300万〜320万円、課長クラスで約450万〜490万円、部長になると約500〜540万円程度といわれています。
自動車整備士としての経験を積むことで、管理職のポジションに就くチャンスが広がります。
役職につくことで責任が増えますが、それに伴って収入も増えるため、将来的なキャリアプランをしっかり考えていくことが重要です。
地域別の平均年収
自動車整備士の年収は、働く地域によっても大きな違いがあります。
その地域の経済状況や物価、生活コストの違いが大きく影響しているためです。
実際の求人データから集計された平均年収を見てみると、最も高いのは東京都で約399万円です。
東京は大手ディーラーや整備工場が多く自動車整備士の需要も高いことや、物価や家賃などの生活コストが高いことが、収入が高めになる要因として考えられます。
一方で、最も低いのは沖縄県で、平均年収は約308万円です。
沖縄では、自動車整備士の需要が都市部に比べて少ない上に、物価や生活費が比較的低いため、給与水準もそれに合わせて抑えられる傾向にあります。
このように、地域によって年収の差は大きく、東京都と沖縄県では年間で約90万円もの差があることがわかります。
参考:求人ボックス給料ナビ「自動車整備士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
自動車整備士の平均年収の推移
自動車整備士の平均年収は、ここ数年少しずつ上昇しています。
令和4年度の実績では、前年と比べて年収が約13万円増えており、月に1万円以上収入が増えている計算になります。
年収上昇の背景には、自動車整備業界での人手不足や、技術の進化に対応するための高度なスキルが求められていることが挙げられます。
特に、電気自動車(EV)やハイブリッド車といった次世代の自動車が普及する中で、それらに対応できる技術を持った自動車整備士の需要が増えています。
今後も、自動車技術の発展に合わせて、自動車整備士にも高いスキルが求められるようになるため、上昇が続く可能性が高いと考えられます。
参考:社団法人日本自動車整備振興会連合会「令和5年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について」
自動車整備士の平均年収は低い?会社員の平均年収と比較
自動車整備士の平均年収は、他の職種と比べて低いと言われることが多いですが、実際にはどのくらいの差があるのでしょうか。
国税庁のデータによると、全国の会社員の平均年収は461万円です。
一方で、自動車整備士の平均年収は約417万円で、全体の平均と比べると44万円低くなっています。
さらに、自動車業界は男性が多い職場です。
男性に限定した全国の会社員の平均年収は567万円となっており、自動車整備士との差は約150万円になります。
参考:国税庁ホームページ「1 平均給与」
自動車整備士は専門職であり、高い技術や資格が求められ、急速に進化する自動車技術に対応するために新しい技術や知識も学び続ける必要があります。
それにも関わらず、他の技術職と比べて給与が低めに設定されていることが業界全体の課題となっています。
自動車整備士として働く人たちが年収に不満を抱くことも少なくありません。
自動車整備士の平均年収が低い理由
自動車整備士の年収が低い理由には、いくつかの要因が挙げられます。
その中でも大きな理由の一つは、整備業務の利益率の低さにあります。
自動車の修理やメンテナンスは、部品代や人件費にコストがかかるため、高い利益を得るのは困難です。
特に、中小企業や個人経営の整備工場では、整備や修理に関する収益が売上高の大部分を占めているため、従業員に支払う給与も低くなってしまいます。
一方で、大手ディーラーでは、利益率が高い新車や中古車販売で得た利益を、自動車整備士の給与にも反映できるため、比較的高い給与を支給できるというわけです。
また、自動車の整備を行うには、広い場所と様々な設備、専用の工具などを揃えなければなりません。
購入やリースにかかる費用だけでなく、維持費も高額になるため、さらに従業員の給与を上げる余裕がなくなってしまいます。
自動車整備士が平均より年収を上げる方法
平均年収が低いと言われる自動車整備士ですが、仕事にやりがいを感じ、誇りを持って働いている人が多いのも特徴です。
他の業種に転職はせずに、年収を上げたいと考える人も少なくないでしょう。
そして、実際に自動車整備士として働きながら、会社員の平均年収以上の収入を得ている人がいるのも事実です。
ここからは、若手、中堅、ベテランそれぞれのステージで、収入を上げるための具体的なアプローチ方法を紹介します。
若手の場合
若手の自動車整備士が年収を上げるための最初のステップは、技術と経験を積み、資格を取得することです。
1級自動車整備士や特殊整備士の資格を取得することで、資格手当による収入アップが期待できます。
また、大手ディーラーやメーカー系の整備工場に転職することも、若手が年収を上げるための有効な手段です。
中堅の場合
中堅の自動車整備士は、管理職に登用されるチャンスを掴めれば、収入アップを叶えることができます。
チームをまとめる能力や顧客対応力を高めることで、工場長マネージャーなどの役職に抜擢されやすくなります。
また、副業やフリーランスとしての活動も視野に入れることで、給与以外の収入源を確保して年収を上げることができます。
ベテランの場合
ベテラン自動車整備士の場合は、同じ会社で可能な範囲では給与が上がりきっていたり、転職が難しくなったりと、年収を上げるのが難しくなります。
有力な選択肢としては、豊富な経験と人脈を活かし、独立することが年収を飛躍的に上げるという方法があります。
会社に雇われるのではなく、自分自身で事業を運営することで、収入の上限を引き上げられます。
また、企業の技術指導者やトレーナーとして新人の育成に携わることも、高い収入を得るための一つの道です。
元自動車整備士が活躍!出張カーリペアのフランチャイズ加盟店募集中
自動車整備士として培ったスキルを活かしながら、新たなキャリアに挑戦して大幅な年収アップを叶えたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、トータルリペアにフランチャイズ加盟して、出張カーリペアの技術者として独立開業するという選択肢をおすすめします。
出張カーリペアとは、自動車の外装についた小さく浅い傷を修復する出張型サービスです。
例えば、以下のような傷をターゲットにしています。
出張カーリペアで目指せる年収の目安
出張カーリペアで独立した際に目指せる年収の目安は約1,400万円です。
一方で、最初に紹介した通り自動車整備士の場合は約417万円。
つまり、独立すれば3倍以上の年収が期待できるということです。
もちろん、希望する働き方や施工スピードなどによって変動します。
また、1人稼働か従業員を雇うかによっても金額に大きな差があります。
1,400万円は1人で開業した場合の目安なので、従業員を雇う場合はより高い年収が期待できます。
ではなぜこれほどの年収を目指せるかというと、出張カーリペアのビジネスモデルの特徴と需要の高さに理由があります。
出張カーリペアのビジネスモデルの特徴
出張カーリペアは、水性補修塗料と組み立て式ブースの採用によって出張での施工を実現しているため、専用の工場や大規模な設備を用意する必要はありません。
そのため、初期投資と運用費用をどちらも抑えることができます。
また、通常の板金と比べると、小さなキズだけをターゲットにしているため、部品の脱着や交換が最小限です。
原材料費や施工時間が抑えられ、粗利率が高いという特徴もあります。
実際の施工単価や収益については、オンライン説明会で限定公開されています。
気になる方は情報収集としてぜひ気軽に参加してみてください。
⇒オンライン説明会に参加する
出張カーリペアの需要
出張カーリペアの主な利用者は中古車販売店です。
仕入れた自動車についた小傷を綺麗にして、お客様に購入してもらいやすくするために、出張カーリペアを利用されています。
中古車販売店に出張カーリペアが選ばれている理由は、スピードの速さにあります。
展示場でそのまま施工できるため、車両移動の時間がかからない分、納期を短縮することが可能です
中古車は仕入れてから販売までの期間が短いほど販売側の利益が高くなる仕組みなので、このスピード対応が評価され、多くの中古車販売店から繰り返しご利用いただけています。
現在、中古車販売店に大好評で人手が足りない状況ですので、参入のチャンスです。
フランチャイズ本部トータルリペアが大手中古車販売店と提携しているため、開業後は案件の紹介も受けられます。
少しでも気になった方はまず資料を見てみてください。
⇒出張カーリペアの資料をダウンロードする
自動車整備士の平均年収は約417万円!収入を大幅に上げたい場合は独立も検討しよう
この記事では、自動車整備士の平均年収と、平均以上の収入を得るための方法について解説してきました。
平均年収は約417万円ですが、会社規模や雇用形態、年代、役職、地域などの条件によって異なります。
平均よりも収入を上げたい場合は、資格取得や管理職へのキャリアアップ、副業などの選択肢があります。
もっと大幅に伸ばしたいのであれば、会社員を辞めて独立をするという選択肢が現実的です。
トータルリペアでは、出張カーリペアの加盟店を募集中。
独立をして大幅な年収アップを狙いたい方は、ぜひ加盟を検討してみてください。
⇒出張カーリペアの資料をダウンロードする